小さな店舗を経営している、零細企業を営んでいる、フリーランスで仕事を受けている…などなど、いわゆる”個人事業主”や”会社経営者”がどこかでぶち当たる壁。それが、「事業資金」です。
とくに、お仕事が絶好調の時ほど経費はかさんでしまいがち。報酬が入るのは後からだと、それまでに手元の資金が底をつきそう!なんてこともありますよね。
そんな緊急事態に、あなたの助けになるのが「ビジネスローン(事業用ローン)」なんですが…。

出来るだけ早く借りたいけど、そもそも事業用のローンで即日融資なんて無理ゲーじゃね?

あーあ。知らないばっかりに、資金繰りに失敗するパターンね。
そうです。きちんと知識があれば、ビジネスローンでスピード融資、即日融資を受けることも不可能じゃありません。ただし、成功させるためにはコツと手順があります。
この記事を最初から順番に読んで実行していけば、どなたでもビジネスローンでスピーディな融資が受けられるようにまとめています。最初からしっかり目を通してくださいね。
ポイント①銀行や公的融資よりノンバンクのローンを選べ
事業用資金を借りようと思ったら、主な方法は3つあります。
1.日本政策金融公庫から融資を受ける
2.銀行・信用金庫から事業用ローンを借りる
3.ノンバンク系の事業用ローンを借りる
この中で、「即日融資」「すぐに借りたい!」に応えられる方法はどれでしょうか?
日本政策金融公庫は即日融資できる?
まず最初の日本政策金融公庫。これは、中小企業や小規模事業を営んでいる人に融資することを目的とした、100%政府出資の金融機関です。
公的な側面が大きいので、とにかく金利が低い!1%台〜2%台で借り入れできますし、審査も難しくありません。中小企業や個人事業主の人が事業のためにお金を借りるなら、まずここを検討するべきです。
ただし、残念ながら融資までにはかなり時間がかかってしまいます(面談もあります)。平均では3週間〜4週間ですが、申し込みから融資実行までに2ヶ月かかった、なんて話もザラ。「どうしても急ぎで借りたい」というケースには使えません。
銀行の事業ローンは即日融資できる?
次にあがるのが、銀行の事業者ローン、ビジネスローン。まとまった金額が借りられますし、金利もほとんどが一ケタ台と(公庫のローンほどではないにしろ)じゅうぶんに低金利。メリットは大きいですが、そこはやはり”民間”。貸し倒れリスクを下げるため、審査はかなり厳しいです。また、担保や保証人を求められることもあります。
さらに、融資までの時間も2週間〜1ヶ月程度かかることが多いので、こちらも急ぎの融資には向いていません。
ノンバンク系のビジネスローンが正解!
そこで、「緊急のつなぎ資金調達」にコミットしているのが、③のノンバンク系のビジネスローンです。
金利は高いですが、もともと零細企業や小規模個人事業主を主なターゲットにしているので、審査もそれほど厳しくありません。また、無担保ローンを選べば保証人や担保も必要ありません。
何より、融資スピードが魅力!早ければ当日中に審査が終わりますし、ほとんどのケースで数日〜1週間程度で融資まで受けられています。というか、このスピード感がノンバンクの最大の強みなので、これを利用しない手はないですね。
「どうしても緊急でお金が必要」なら、とにかくノンバンク系のビジネスローン。
これが最初のポイントです。

ただし金利はまちがいなく高いので、”借り方”が本当に重要!安易な気持ちで無計画に借りたら絶対にダメよ!それから、無担保、無保証人の、「カードローン型」のビジネスローンが一番利便性が高いんです。

ポイント②「即日融資」「スピード融資」をウリにしている会社を選べ
ひとくちに「ノンバンク系のビジネスローン、事業用ローン」と言っても、たくさんの会社やローンがあります。
1日でも、1時間でも早く借りたい!という事態なら、広告に「即日融資」や「スピード融資」を強調しているローンに注目してください。
広告というのは、その商品の”イチオシのウリ”をぎゅっと濃縮しています。「他社と比べても、うちはココに自信がありますよ!」と宣言しているわけです。「即日融資も可能!」と大きくアピールしている会社なら、あなたのすぐに借りたい!に応えてくれる可能性は高いです。

でも、一つ一つチェックするのめんどくさいし…

そんなピンチ君のような人のために、主なビジネスローンの広告をチェックして、「スピード」をアピールしている主な会社をピックアップしてみました!
ビジネスローン | 対象 | 金利(実質年率)限度額 | 記載 |
---|---|---|---|
アイフルビジネスファイナンス 事業者ローン (カードローン) | 法人または個人事業主 | 5.00%~18.0% 1万円〜1,000万円 | 最短即日ご融資可能 ※お申し込みの受付時間・混雑状況により、 日数がかかる場合があります。 余裕をもってお申込みください。 |
アイフル 事業サポートプラン (無担保ローン) | 個人事業主または法人 | 3.0%〜18.0% 1万円〜500万円 | 当日融資も可能です。 ※ お申込の時間帯により、 翌日以降になる場合があります。 |
プロミス 自営者カードローン | 20歳以上65歳以下の自営者 | 6.3%~17.8% 300万円まで | スピード審査! お申込時間により 当日中にご利用いただけない場合がございます。 |
アコム ビジネスサポートローン | 業歴1年以上の個人事業主 | 12.0%〜18.0% 1万円〜300万円 | 即日でのご利用が可能 |
オリックス・クレジット VIPローンカード BUSINESS | 業歴1年以上の個人事業主 法人格を有する事業の代表者 | 6.0%~17.8% 50万円~500万円 | 最短即日融資(Web完結) |
基本的に、キャッシングローンも取り扱っている消費者金融系のビジネスローンは、融資スピードが速い傾向にあります。

「絶対に今日借りれる」は信じちゃダメ!
スピード融資をうたっていても、「審査なし」や「必ず今日中に借りれます」なんて広告を出している会社は、絶対に選んじゃダメです。闇金の可能性大です!
「聞いたことがないローン会社だけど、大丈夫かな?」と思ったら、HPで貸金業者の登録番号を探してみましょう。
「登録番号:関東財務局長(××)第○○○○○号 日本貸金業会会員 第△△△△△△号」
こんな感じで書かれていれば、日本貸金業会に加盟している正規の金融機関の可能性が高いです。逆に、この情報がHPのどこにも書かれていなければ、”怪しい”と思ってください。
もしくは、日本貸金業会のHPで悪徳金融の検索もできます。
ご案内 ヤミ金(悪徳業者)の検索

ポイント③「使いみち」と「どうしても急ぎで必要な最低金額」を設定しておく
ビジネスローンの審査では、必ず融資金の用途を聞かれます。はっきりとしたビジョンがないまま、「なんとなく足りないから」では通りません。
まず、不足している資金の内訳と、借りたお金の”使いみち”をしっかり答えられるようにしておきましょう。また、「これだけの資金があればどの程度しのげて、毎月いくらなら返済していける」といった、返済までのシミュレーションもざっくり立てておくことができれば更に◎。
それから、もう一つ大事なのが、「借りる金額」の設定です。
「今すぐ必要な最低限のお金」と、「今すぐではないけれど必要なお金」は別にしてください。
ノンバンク系のローンは金利が高いので、応急処置以上の金額を借りるのはリスク大です。
・今すぐ必要な最低限の資金はノンバンクのビジネスローンでしのぐ
・中長期的に(1ヶ月以上待てる)必要な資金は日本政策金融公庫で借りる
この組み合わせがベスト。公庫への申し込みも同時にスタートしておけば、資金繰りのタイムラグも最小限にできます。
ノンバンクのビジネスローンへの融資希望額は、できれば数万円〜数十万円(多くても50万円ぐらいかな…)までにしておきたいところです。また、希望額が低ければ低いほど、審査がスムーズに進みやすく、スピード融資が成功しやすいというメリットもあります。

急ぎの場合ほど、欲張らず慎重にってことだね!

日本政策金融公庫の融資はローンの借り換えNG!
「金利がそんなに違うなら、先にノンバンクのビジネスローンで借りておいて、あとで日本政策金融公庫に借り換えたらいいんじゃない?」と思う人もいるかもしれませんが、実は公庫の事業資金融資は、借り換えには使うことができません。つまり、民間の金融機関から事業資金を借りたら、金利含めて最後まで自力で返済していく必要があります。
だからこそ、最初の借り方が大事なんです。
ノンバンクで借りた融資は自力で返済するという覚悟で、最小限に抑えること。基本的な事業資金は、金融公庫から借りる。これがローン地獄にハマらないコツです。
ポイント④必要な書類をそろえておくべし
通常のキャッシングと違い、ビジネスローンの場合、提出を求められる書類は多いです。普段は使わないものもあるので、急ぎの場合は先に用意しておくのが正解!申し込んでから慌てて探していたら、スピード融資は難しくなってしまいます。
もちろんローン会社によって、また事業状況によって提出書類は若干変わってきますが、「絶対に必要なもの」はだいたい共通しています。以下の表をチェックしてください。
ビジネスローン | 法人 | 個人事業主 |
---|---|---|
アイフルビジネスファイナンス 事業者ローン (カードローン) | ・代表者の本人確認書類 (免許証など) ・登記事項証明書(商業登記簿謄本) ・決算書原則2期分 | ・本人確認書類(免許証など) ・確定申告書原則2期分 ・必要に応じて所定の事業内容確認書 |
アイフル 事業サポートプラン (無担保ローン) | ・代表者本人を確認する書類(免許証など) ・登記事項証明書(商業登記簿謄本) ・決算書原則2期分 | ・本人を確認する書類(免許証など) ・確定申告書原則2期 ・所定の事業内容確認書 |
プロミス 自営者カードローン | 対象外 | ・本人確認書類 ・振込先の銀行届出印 ・収入証明書類 (希望の借入額が50万円以上もしくは他社との借入合計額が100万円の場合) |
アコム ビジネスサポートローン | 対象外 | ・本人確認書類 ・確定申告書B(第一表) ※ただし、契約極度額が100万円以上の場合は青色申告決算書 (青色申告) または収支内訳書(白色申告)も提出 |
オリックス・クレジット VIPローンカード BUSINESS | ・代表者の本人確認資料 ・年収の確認できる書類 | ・本人確認資料 ・年収の確認できる書類 ・経営状況申告書 |
提出方法は、メールで画像を送信、FAXで送信、郵送でコピーを提出のいずれかになります。書面が多いと画像を取り込むのも手間なので、FAXがあれば一番ラクかもしれないですね。言うまでもなく、郵送での提出は時間がかかってしまいます。
本人確認書類
「顔写真入りの公的身分証」が一般的です。一番確実なのが、運転免許証。ついでマイナンバーカードや住基カード(写真入り)、そして会社によっては有効期間内のパスポートでもOKな場合があります。
いずれも用意できない場合は、健康保険証+公共料金の明細(現住所がわかるもの)など、複数の書類を組み合わせる必要があります。これは完全にケース・バイ・ケースなので、各ローン会社にあらかじめ確認しておきましょう。
確定申告書(個人事業主)

個人事業主の場合は、「確定申告書」の提出はほぼ必須。できれば2期分用意しておきましょう。この場合、「事業収入」ではなく「雑収入」で白色申告している人は、ビジネスローンが受けられない場合があります(アイフルビジネスファイナンスなど)。事前に確認しておくのがベターです。
e-Taxで電子申告している場合は、確定申告書のデータと受信通知データ(メール詳細画面)をプリントアウトしておきましょう。
登記事項証明書(法人)

法人の場合は「登記事項証明書」を求められることが多いです。有効期限内(発行から3ヶ月)のものが必要ですが、常にこれを用意している会社は少ないと思うので、事前の準備の有無がスピード融資のポイントになってきます。

どうしても急ぎで融資を受けたいけど、当日中の証明書の入手が難しい…という場合は、ローン会社へ相談してみてください!
この場合の「登記事項証明書」とは、「商業登記簿謄本」のこと。もっと言えば「履歴事項全部証明書」であれば完璧です。管轄(会社の登記がある)の法務局へ行けば発行してくれます。インターネットで申請→法務局で受け取りなら、その場で申請書を記入することなく発行してもらえるのでおすすめです。時間がかかるので急ぎのケースには不向きですが、インターネットで申請をして、郵送で入手することもできます。
最近は証明書発行請求機が設置されている法務局も増えてきましたので、会社の印鑑カードがあれば申請書の記入なしに、その場で簡単に発行してもらえますよ〜!
決算書(法人)

法人の場合は、事業状態を確認するために「決算書」が必要になります。ひとくちに「決算書」と言っても色々あって分からないかもしれませんが、一般的には以下の書類をさすことが多いです。
まずはこの5つをすぐに提出(ファックスやメール(画像)で)できるようにしておきましょう。

こちらも直近の2期分、用意しておきましょう!
場合によって必要なもの
個人事業主の場合、事業の内容や状況を確認する、ローン会社指定の書面の提出が必要な場合があります。
例えば、
・アイフルビジネスファイナンスのカードローン(個人事業主)→事業内容確認書
・アイフルの事業者ローン(個人事業主)→事業内容確認書
・オリックス VIPローンカードBUSINESS→経営状況申告書
などです。
ちょっと手間ではありますが、ここをきちんと書くことによって、審査においての印象がグッと上がります。難しい内容ではないので、あらかじめダウンロードして記入まで済ませておきましょう!
また、融資希望額が大きくなると求められる資料も多くなる傾向にあります。繰り返しになりますが、希望額は数万円〜多くても50万以下におさえること!これが余計な提出物を減らし、審査をスムーズに進めるためのコツです。
ポイント⑤「今日借りたい」なら平日の午前中までに申し込む&直接お願い!
ビジネスローンで即日融資を受けるには、申し込み〜書類提出〜審査〜契約〜振込み手続きまでを銀行の振込み可能時間内に終わらせなくちゃいけません。
2018年10月から、全銀協のシステム稼働時間が拡大され、24時間振込みできる銀行も多くなっています。
…が!

全ての銀行が24時間OKになり、さらにローン会社のシステムが対応するまでにはまだしばらく時間がかかると思われます。
通常のキャッシングでは24時間振込みに対応している会社もちらほら出てきていますが、“ビジネスローン”はもうしばらく、「平日の15時までに振込み手続き」がタイムリミットになると考えた方が良さそうです。
また、ビジネスローンは提出書類も多く、審査時間がキャッシングより長くかかりがちなのも注意ポイント。「最短で即日融資!」とうたっていても、振込み時間を過ぎていたら絶対に無理。さらに、申し込みが混み合っているタイミングだと、早い時間に申し込んでも審査がなかなか終わらないことがあります。
まあ、ローン会社側の事情になるとこちらでどうこうできないのがもどかしいところですが、効果的なのがこれ!
急ぎの場合は、申し込み後すぐに電話で「こういった理由でいつまでにいくら必要。無理なら他の会社に申し込まなくてはいけないので、審査をすぐにしてほしい」と相談しておくと、優先して審査してくれます。きちんと、“急ぐ理由”と“すぐに必要な最低金額”を言えるようにしておくのがポイントです。
また、一度に複数のローンに申し込んでおくのも1つの方法です。タイミングによって審査時間に差が出てきますので、最初に連絡が来たローンに絞ればスピード融資の確率が上がります。

ただし、一度に申し込むローンは3社までに抑えてください!

なんで?

3社以上に申し込んで、万が一全て落ちてしまうと、「申し込みブラック」といってその後のローン審査に通らなくなってしまうからよ。
「申し込みブラック」になってしまうと、個人信用情報から履歴が消える半年間は、ローン審査に通りません。「一回に申し込むローンは多くても3社まで」これは必ず守ってください!
即日融資にオススメのビジネスローンは?
イチオシは、アイフルビジネスファイナンスのカードローンです。もしかしたら、

「は?アイフルビジネスファイナンスって聞いたことないんだけど」
って人も多いかも…??
それも当然です。というのも、アイフルビジネスファイナンスは事業用ローン専門の会社。普通のキャッシングや住宅ローン、マイカーローンなどは扱っていないので、一般の知名度はそれほど高くない、というわけです。事業用資金の融資実績はトップクラスなので、「なんとなく知らないから…」で避けるのにはもったいない会社ですね。
ご案内 スピード診断はこちらからできます(公式HPへ飛びます)
母体企業であるアイフルにも個人事業主用のローンはありますが、アイフルビジネスファイナンスはさらに「事業資金」のみに特化して作られた会社です。
つまり、スタッフも含めてビジネスローンのプロ。いろんなケースに対応してくれます。東京と滋賀には実店舗もあり、営業担当と直接話をすることもできます。
ビジネスのお金はセオリー通りに行かないことの方が多いので、相談できる相手がいるって、大きいです。

もちろん、来店なしでも融資まで受けられます!

アイフルビジネスファイナンスの事業者ローンには、返済専用の「ビジネスローン」とローンカードで好きな時にお金が引き出せる「カードローン」の2種類あるけど、今回おすすめしているのは「カードローン」の方だね!
アイフルビジネスファイナンス・事業者カードローン
実質年率 | 年5.00%〜18.0% | |
---|---|---|
限度額 | 最高1,000万円 |
まとめ

意外と即日融資ってできそうなところがあるんだな。
それにしても、日本政策金融公庫とビジネスローンを両方利用するっていうのは思いつかなかったな〜

ノンバンクの事業用ローンは金利が高いからね。「短期」と「長期」を切り分けて上手に資金繰りしないと、あとが大変よ!