アイフルビジネスファイナンスの事業者ローン(カードローン)は、自営業などの個人事業主や、中小企業の経営者のための、事業資金専門のローンです。
アイフルビジネスファイナンス・事業者カードローン
実質年率 | 年5.00%〜18.0% | |
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限度額 | 最高1,000万円 |
あまり聞いたことがない会社かもしれませんが、実は、アイフルビジネスファイナンスはあの「アイフル」のグループ企業。ちゃんとした大手金融会社なので、「怪しい」なんてことはありません(笑)
自営業者や中小企業の社長の中には「結構売り上げはあるのに、普通のカードローン(キャッシング)に申し込んだら断られた…」という経験のある人、いませんか?
そうなんです。残念ながら、自営業者や経営者って、いくら事業がうまく行っていたとしても、一般のカードローン(キャッシングローン)からは嫌われてしまう傾向にあります。
でも、ビジネスローンなら大丈夫。ターゲットドンピシャなので、むしろ大歓迎です。もともと事業主の場合、事業用資金とプライベート資金の区別が難しいので、アイフルビジネスファイナンスのように「事業用なら何に使ってもOK!」といった自由度の高いローンを選ぶことで、柔軟な資金対応ができます。
特に今回ご紹介する「カードローン型」なら、即日融資も可能ですから利便性は抜群!
フリーで仕事をしているという人、自営でお店をやっているという人、小さな会社を経営しているという社長さん、必見です。これでもう、資金繰りには悩まない!?
「アイフルビジネスファイナンス」ってどんな会社?
まず最初に、「アイフルビジネスファイナンス」について簡単に知っておきましょう。
アイフルビジネスファイナンスというのは、「消費者金融アイフル」と同じアイフルグループの企業で、個人事業主や中小企業経営者向けの融資に特化したノンバンク系ローン会社(貸金業者)です。
扱っているのは事業系のローンのみ。一般の給与所得者向けのローンはありません。
ご案内 会社員やパート・アルバイトの人が借りるなら、「アイフル」へ
無担保の事業用ローン(ビジネスローン、カードローン)の他に、不動産担保ローンや医療機関・介護事業者向けローンなどがあります。ここでは、主力商品であるカードローン型事業者ローンをご紹介します。
アイフルビジネスファイナンスカードローンのスペックとメリットを三分で解説!
アイフルビジネスファイナンスのカードローン(事業者ローン)は、対象が『個人事業主か法人限定』の事業用ローンです。ノンバンク系ならではの敷居の低さ、スピーディな融資が魅力。用途の自由度も高いです。
というわけで、アイフルビジネスファイナンスカードローンのスペックと特徴をざっくりまとめてみました。ここだけ読めば、大体のイメージはつかめるはずです。
申し込みできる人 | 個人事業主、または法人 【個人事業主】→ 確定申告書Bに営業所得の記載がある人 【法人】→ 法人代表者 ※いずれも満20歳~満69歳まで |
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融資限度額 | 1万円〜最大1,000万円 (新規取引時は最大500万円) |
金利(実質年率) | 5.00%〜18.0% |
担保・保証人 | 原則不要 (法人の場合は、代表者が連帯保証人) |
借入方法 | ・アイフル、セブン銀行、東京スター銀行のATMから引き出し ・電話で依頼すれば銀行口座への振込融資も可能 |
返済方法 | ・アイフル、セブン銀行のATMから返済 ・アイフルビジネスファイナンスの口座へ振込返済 ・来店の上直接返済 |
返済期間・回数 | 最長で8年4ヶ月(100回) |
返済方式 | 元金定率リボルビング方式 |
年会費・ カード発行手数料 | なし (ただし、契約締結にあたり印紙代がかかります) |
必要書類 | 個人事業主: 本人確認書類(免許証など)、確定申告書原則2年分 (ケースによって所定の事業内容確認書) 法人: 代表者の本人確認書類(免許証など)、 登記事項証明書(商業登記簿謄本)、決算書原則2期分 |
融資までに かかる時間 | 最短即日融資 |
アイフルビジネスファイナンス事業者ローン(カードローン)のメリット | |
ちなみに、アイフルビジネスファイナンスの事業者ローンには、同じく担保・保証人不要の「ビジネスローン」もあります。…が、こちらは融資金額が一括で支払われるため、借りたあとは返済をしていくだけ。新たな借入には再度申し込み・契約を結びなおす必要があります。
カードローン型なら、融資枠さえ残っていれば(解約しない限り)何度でも勝手にお金を引き出せますから、突発的な資金繰りにも対応可能。数万円〜数十万円程度の小口借入も気兼ねなくできます。はっきり言って、利便性はカードローン型の方が上です。
個人事業主というのは、法人(会社)としての体裁を取らずに、個人で事業を行っている人のことを言います。いわゆる「自営業」を営んでいる人も個人事業主になります。
また、個人で企業などから単発的に業務を受託しているようなフリーランサーも、個人事業主の一つと言えます。
アイフルビジネスファイナンスのカードローン(事業用ローン)の場合、「確定申告書Bに営業所得の記載がある人」という条件を付けています。

事業所得(営業所得)として税金の優遇措置を受けるには、個人事業主として開業届を税務署に提出し、青色申告にて確定申告を行う必要があります。開業届を出していなくても罰則はありませんが、やっぱり節税はしたいですよね。無届けより融資を受けやすくなるというメリットもあるので、フリーランスの人はぜひ開業届の提出を検討してみてください。

開業届を出しておらず白色申告で確定申告をしているというフリーランスの人でもアイフルビジネスファイナンスに申し込みできますが、念のため、先にアイフルビジネスファイナンスへ相談してみるとスムーズです。
アイフルビジネスファイナンスのカードローン、審査難易度は?
最初に結論を言っちゃいましょう。「審査はビジネスローンの中でもライトな方です」。
理由は2つあります。
まず、アイフルビジネスファイナンスの事業者ローンは、大手銀行では相手にされにくい『スモールビジネス事業者』をターゲットにしています。客層を銀行とハッキリと分けていますので、ハードルを上げすぎてしまったら意味がないのです。
また、アイフルビジネスファイナンスはアイフルのグループ企業です。つまり、アイフルで蓄積された個人への融資ノウハウが、アイフルビジネスファイナンスにもそのまま活かされているということ。アイフルといえば消費者金融の中でも新規貸付率が高いことで有名ですから、アイフルビジネスファイナンス(事業用)カードローンだけ厳しいなんてことはありえません。
公式HPに掲載されているQ&Aを見ても、アイフルビジネスファイナンスの「融資にポジティブな姿勢」がわかりますよ。
赤字決算でも借入可能?
決算内容だけで判断しておりません!
事業を開始して間もないが、融資は可能?
1年以上の事業歴があれば審査は可能です!
(※特に銀行のビジネスローンは、2年以上の事業歴が必要なところが多いです)
もちろん、だからと言って【審査がザル】というわけではありませんが、少なくとも一つの条件だけ見て即否決、なんてことはなく、しっかり内容を見て判断してくれます。
また、この手のローンでは珍しいことに、アイフルビジネスファイナンスには『匿名でできるスピード診断(借入診断)』も用意されています。年齢、事業形態、年間の売上げ額、他社の借入状況の4点を入力するだけで、融資可否の予測を教えてくれます。
もちろんタダでできますから、申し込みの前に一度お試しを!

ご案内 スピード診断はこちらからできます(公式HPへ飛びます)
アイフルビジネスファイナンスの弱点は?デメリット篇
と、まあ、ここまでは比較的『良い面』を書いてきましたが、もちろんデメリットもあります。ポイントは以下の3つ。
一つずつ見ていきましょう。
銀行より金利は高い
アイフルビジネスファイナンス事業者ローン(カードローン)の金利は、5.00%〜18.0%。
保証人や担保が不要な分、金利は結構高めです。
試しに、銀行系の事業者用ローンと金利の比較をしてみました。
ローン名 | 限度額 | 金利 |
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三井住友銀行 ビジネスセレクトローン | 最高1億円 | 2.125%~ (変動金利) |
三菱UFJ銀行 融活力 | 最高5千万円 | 2.35%~9.0% (変動金利) |
東京スター銀行 スタービジネスカードローン | 50万円〜 最高500万円 | 6.5%~14.5% |
アイフルビジネスファイナンス 事業者ローン (カードローン) | 1万円〜 最高1千万円 (初回は500万円まで) | 5.00%〜18.0% |
こうして見ると、銀行のビジネスローンの金利の安いこと…。
ただし、銀行のローンは低金利・高限度額なほど、審査はものすごく厳しいです。
担保や保証人が必要なものもありますし、事業計画の提出を求められることもあります。正直、「なんとか食えている」程度の売り上げではまず相手にされません。融資までに時間もかかります。
上でも少し説明しましたが、アイフルビジネスファイナンスなどのノンバンク系は、銀行とはターゲット層・事業スタイルが違います。
高い金利を取る分、素早く手軽に、幅広く融資が受けられる(ただし金額は小さめ)ことがウリ。融資の性質が全く違いますので、どちらがベターかは、用途や事業規模、経営状況など、様々な要件から総合的に判断するのが良いでしょう。
一般的には、「本格的な事業資金を調達するなら銀行へ」「ピンチの時のつなぎ融資・小口の短期融資ならノンバンクへ」と言われています。

アイフルビジネスファイナンスの金利が銀行より高いといっても、ノンバンク系のビジネスローンの中では「ごく普通」です。
スピードや利用のしやすさを優先させるなら、アイフルビジネスファイナンスのカードローンは決して悪い選択ではありません。
高額融資は期待しにくい
アイフルビジネスファイナンスの事業者ローン(カードローン)は、融資限度額が1,000万円までとなっています(初回は500万円までですが、利用実績を積んでいくことで増枠していくことが可能)。さらに貸金業者ではありますが、「年収の1/3まで」という総量規制の適用外でもあります。

え?銀行じゃないのに、総量規制の対象じゃないの?

ビジネスローンのように資金の使途が限定されているローンは、貸金業者でも総量規制の例外になるのよ。ここ、重要だから覚えておくように!
「じゃあ、うちでも1,000万円借りれるかも!」と思うのはちょっと危険!
実は、アイフルビジネスファイナンスで数百万円以上の融資を受けるのは、かなり難しいということを知っておいてください。(そもそも初回は500万円が上限です)
これも、アイフルビジネスファイナンスの事業者ローンが『担保・保証人なし』であることが理由です。いくら金利を高く設定して利益を確保しようとしても、途中で回収できなくなれば貸し倒れ。担保も保証人もないということは、「返済できない」と言われればそれまでですから、高額融資には慎重にならざるをえません。
公式HPの「利用者の声」のスペックに注目すると、現実が見えてきます。
例①:飲食店経営・年商4800万円・従業員3名→カードローン利用100万円
例②:印刷会社経営・年商1億円・従業員10名→カードローン利用300万円
例③:建設業経営・年商1億1千万円・従業員12名→カードローン利用500万円
どうですか?経営規模の割に借入額がかなり少ないと思いませんか?
もちろん年商=利益(経営状態)ではありませんが、このレベルでやっと利用額が数百万円と考えると、規模や利益の小さな中小事業者ならどうなるか…。推して知るべし、ですね。
初回はせいぜい数十万円〜100万円くらいまでしか借りれない、と想定した上で申し込んだ方が良さそうです。
カードローン型が仇に!?返済が長引きやすい
カードローン型というのは、融資枠(借入限度額)の範囲内ならいつ・いくら借り入れても自由です。一度融資枠を全額使い切っても、返済していくうちに借入残高が減っていけば、その分の融資枠は復活します。
これは大きなメリットである一方、慢性的な借金依存に陥りやすいという問題があります。お金が足りないと思ったらすぐに引き出せる=常に上限いっぱいを借りている状態=返済しても借金が減らない、つまり返済がなかなか終わらない、というわけです。(長引けば長引くほど利息もたくさんかかります)
アイフルビジネスファイナンスに限らず、「カードローン」はいわゆる「リボ払い」が基本です。
月々の返済負担が大きくない代わりに返済期間はダラダラと伸びやすいので、「必要最低限しか借りない」「緊急時以外、前の借入の返済が終わるまで次を借りない」「お金ができたらすぐに一括返済」この3点はきっちり守るようにしてください。
アイフルビジネスファイナンスの事業者ローン(カードローン)の返済方式は、『元金定率リボルビング方式』です。
【借入残高×一定の率+利息】が、月々支払う返済金額になります。(乗じる率は明記されていませんが、公式HPの返済例を見るとだいたい2%で計算されているようです)
「いちいち計算するのは面倒」という人も大丈夫!公式HPに返済シミュレーションがちゃんと用意されています。利用金額と金利(年率)を入力するだけで、月々の返済額から完済までの返済スケジュールがわかるのでとっても便利です。
ご案内 返済シミュレーションしてみる!
結局、どう使うのが賢いの?

アイフルビジネスファイナンスのカードローンは、「事業を大きく展開するために多額の資金を調達したい」「立て直しのために長期的かつまとまったお金が必要」といったケースには向いていません。
どちらかと言うと「次に入金があるまでの一時的なつなぎの資金として利用する」のが正しい利用方法です。完済しないまま借入を繰り返す(慢性的に借り続ける)のは破綻の元ですから、絶対にダメ。【ちょっと借りて早めに返す】を心がけましょう。

このぐらいの、比較的ライトな資金調達に優れているローンだと考えてください。
また、カードローン型のビジネスローンは、入出金がいつでも自由にできるのが最大のメリット。契約だけしておいて、必要な時に備えておくという手もあります。「もしかしたら足りなくなるかもしれない」というタイミングで先手を打って申し込んでおけば、いざという時の切り札として使えます。先のことを考えて、御守り的に契約しておくのがオススメです。

事業用ローン、税務処理はどうなる?
ビジネスローンは、税務処理の科目では「借入金」になります。
例えば50万円をビジネスローンで借入れた場合、帳簿上は「借方:現金50万円 貸方:借入金50万円」となります。
(ちなみに、ローンの利息は経費として計上できます)
ただし、ローンの科目仕分けについては税理士によってやり方が違う場合があるので、きちんと顧問税理士に相談して、正しく処理するようにしてください。
申し込みから融資までの流れ
最後に、申し込みから融資までの流れを見ておきましょう。
手順的には、とってもシンプル。難しい手続きは必要ありません。
- Step 1スマホやPCからアイフルビジネスファイナンスのホームページにアクセスし、申込みを行う
申し込みは電話・FAX・郵送でも可能ですが、ネット経由なら24時間受付OK!
- Step 2仮審査の結果連絡
審査結果の連絡は、原則電話にて行われます。
- Step 3仮審査通過後、必要書類を提出
必要書類の提出はメール・FAX・郵送から選べます(来店の必要はなし!)。
- Step 4本審査・結果通知
提出された書類から、本審査を行います。
結果は電話にて通知されます。 - Step 5ローンカード・契約書類の郵送
ローンカードは本人限定郵便で郵送されます。カードが届いたら借入可能!
結果通知の電話の際に振込融資を希望すれば、カードが到着する前にお金を振り込んでもらうこともできます。振込なら、最短で即日融資も可能!急ぎの人はぜひ覚えておいてくださいね。アイフルビジネスファイナンスカードローン(事業者ローン)の申込みに必要な書類
個人事業主:
本人確認書類(免許証など)、確定申告書原則2期分、ケースによってはアイフルビジネスファイナンス所定の事業内容確認書法人:
代表者の本人確認書類(免許証など)、登記事項証明書(商業登記簿謄本)、決算書原則2期分※本人確認書類は、運転免許証やパスポートなど、顔写真入りの公的身分証がベストです。持っていない方はアイフルビジネスファイナンスへ問い合わせて調整してください。
※いずれの場合も、必要に応じて他書面を求められる場合があります。
申し込みフォームに記載された内容で最初の審査(仮審査)が行われ、実際に確定申告書などの書類が提出されてから本審査に進み、融資の可否を決定します。
仮審査の段階である程度の判断はしていますので、最短で即日融資も可能です。
銀行の事業用ローンは下手をすると1ヶ月以上かかるケースもありますから、このスピーディさは大きな強みですね。

個人事業主は「事業内容確認書」が必要になる可能性も
個人事業主の場合は、確定申告書の他にアイフルビジネスファイナンス所定の「事業内容確認書」が必要になる場合があります。

内容は以下の通り。
・事業内容(称号・屋号、代表者名、事業内容)
・事業計画(既存事業で1年以内に計画していること、既存事業以外の予定があればその内容)
・収支計画・資金計画(前年実績、本年見込み、来年予想)
・融資金が希望額に満たなかった場合の資金調達方法
・今後も継続的にアイフルビジネスファイナンスを利用予定か否か
ちょっと面倒ではありますが、基本的な内容のみなので、難しいことはありません。これをきちんと記入することによって融資の成功率がグッと上がります。こちらからダウンロードできますので、余裕がある人は申し込みの前に用意しちゃいましょう。審査がスムーズに進みますよ。
まとめ
アイフルビジネスファイナンスの事業者ローン(カードローン)は、うまく使えばかなり強力な事業の助っ人になってくれます。
ビジネスローンは、あなたのパートナー。メリット・デメリットを知った上でベストな選択をしてください!