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消費者金融で借りるデメリット、住宅ローン審査に落ちる?

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消費者金融と住宅ローン

クレジットカードでちょこっとキャッシングするくらいはいいけど、消費者金融でお金を借りるのは良くないことって思ってる方も多いかもしれませんね。実際、私も仕事で関わることになりキャッシングの勉強を始めるまでは近寄っちゃいけないものだと思っていました。

実は今よりちょっと前、2010年(平成22年)に貸金業法が改正される前は法律の抜け道を使って違法な金利で貸付を行っている会社もたくさんありました。でも、今では大手消費者金融と呼ばれる会社では法律に基づいた適性金利で融資が行われていますし、払いすぎた利息は過払い金請求をすれば取り戻すことができるようになっています。もちろん、暴力的な取り立てなんてありえません。

では、消費者金融を利用するデメリットが全くないかというと、残念ながらそうではありません。とくに、近い将来家を買おうと思ってるあなたが今、消費者金融でお金を借りてしまうと大変な問題が起こるかもしれません。マイホーム購入は家族みんなの未来にかかわる重要なこと、失敗のないように今から準備しておきましょう。

ピンチくん
今って住宅ローンの金利が低いんだよね。買うなら今かなぁ。

キャッシー
あら、よく知ってるわね。10年間住宅ローン減税が受けられるから、利息を払うどころか逆にお金がもらえちゃう逆ザヤ(マイナス金利状態)まで起こってるわ。

消費者金融に借り入れがあると住宅ローン審査に通らない?

消費者金融で住宅ローン審査に落ちる

気に入った物件が見つかって、希望を胸に住宅ローンに申し込んだら審査に落ちてしまった…と悩んでいる人が増えています。その一因が消費者金融からの借り入れにあることを知っていますか?

実は、消費者金融でお金を借りていると住宅ローン審査はかなり不利になってしまいます。

住宅ローンは数千万円以上の大金を長期間にわたって返済していくものなので、金融機関ではこの人は本当に返してくれるのか?返済能力を念入りにチェックします。そして、消費者金融で借金していることがわかると絶対ではありませんが、かなりの確率で融資不可と判定します。とくに、長期間にわたる延滞や未払いといった金融事故(ブラック情報)があると絶対に審査は通りません。すぐに借金を整理しても、事故情報が抹消されるまで5年くらいは待たなくてはなりません。

近いうちに住宅購入を考えているなら、キャッシングやカードローンの新規申し込みは避けておいた方がいいでしょう。

キャッシー
これから何千万円もの大金を貸す相手が生活費に困ってキャッシングを繰り返してると知ったら、銀行が融資に踏み切れない気持ちもわかりますよね。

住宅ローンの審査の流れと重要ポイント

審査担当者が必ず見ている7項目

ここからは、住宅ローン審査についてさらに詳しく見ていくことにしましょう。

国土交通省住宅局が金融機関に調査をした結果、金融機関では以下の項目に注目して融資審査を行っていることがわかりました。

住宅ローン審査のポイント

とくに重要なのが以下の7項目です。

住宅ローンの最重要ポイント7つ

  1. 完済時の年令
  2. 返済負担率(年収÷年間の返済額で算出)
  3. 借入時の年令
  4. 担保評価
  5. 勤続年数
  6. 健康状態
  7. 年収

担保評価以外の6つの項目は、債務者が完済するまでの数十年間安定して返済を続けることができるかどうかを見ています。担保評価は担保となる住宅の価値がどのくらいかによって、融資する金額を決定するために重要です。

民間の住宅ローンの場合、返済期間は80歳になるまでの最長35年に設定されていることが多いようです。若いときは、毎月の返済をおさえて退職金で一括返済すればいいやと考えて最長35年のローンをくみがちですが、いざ定年を迎えると思っていたより退職金が少なかったり老後の生活資金を貯められていなかったりすることが多く、定年破産に陥る人も少なくありません。この頃には、家が古くなって売りたい値段では買い手がつかない可能性もあります。できれば、定年までに全額完済できるような資金計画をたてておきましょう。

住宅ローンの審査では安定した返済能力があることが重要視されるので、大企業に勤めていることよりも勤続年数が長いことが有利に働く傾向があります。10年以上なら申し分ありませんが、できれば5年程度の勤務期間がほしいものです。転職を繰り返したり頻繁に職業をかえたりしていると、どうしても信用力は低くなってしまいます。

最近、とく重要度が増している項目が健康状態です。持病があると、団体信用保険(団信)に加入できない可能性があります。多くの住宅ローンで、融資の条件として団信への加入が義務付けられています。健康状態が悪いせいで融資が受けられない可能性は十分にあるので、注意してください。

固定金利と変動金利、どっちが有利?

補足

キャッシングやカードローンのような無担保・保証人不要で利用できるフリーローンは変動金利が採用されています。

住宅ローンの場合は、固定金利にするか変動金利にするか自分で選むことができます。半分ずつにしたり(MIX)、当初何年かは固定でそのあと変動に変化するローンもあります。

変動金利は、経済状況によって常に金利が変化していきます。つまり、長期間にわたる返済の中で金利が高くなったり低くなったりする可能性があります。金利の見直しは、一般的に年2回程度行われています。一方、固定金利は契約時の金利のまま、ずっと継続されていきます。

今は金利が低い時代で、急激な金利の上昇は考えられないから変動金利にしておいた方が得だという人もいますが、10年20年先のことは誰にもわからないので低金利の今こそ低い金利を確約しておきたいと固定金利を選ぶ堅実型の人も増えています。(ちなみに私は怖がりなので、昨年固定金利で住宅ローンを契約しました)

どちらを選ぶかはあなたしだいですが、「このくらいなら金利があがっても返済できるな」といった具合にあらかじめシミレーションしておくと安心です。

第一の関門、事前審査の実施

住宅ローンの審査は、事前審査と本審査に分かれています。物件購入を申し込む場合、事前審査に通っていないと受け付けてもらえません。

事前審査は1週間程度、最短で翌日に回答が受け取れます。申し込みには簡単な申込書と身分証明書、前年度の収入証明書の提出が必要です。(時期によっては2年分の収入証明が必要になるケースあり)不動産会社が提携している金融機関であれば、手続きはすべて代行してくれます。

物件引き渡しの一か月くらい前、いよいよ本審査

物件引き渡しの一か月くらい前になると、金融機関から本審査の案内が送られてきます。金融機関によっては説明会や相談会を開いてくれますが、大手メガバンクよりも金利が安く設定されてることの多いネット銀行の場合は基本的に書面でのやり取りのみとなります。

審査項目は上記の項目(とくに最重要ポイント7項目)がメインとなりますが、事前審査の時と比べてより詳細な調査が行われます。事前審査が通って安心してしまい、うっかりキャッシングをしたり携帯電話の支払いを滞納したりしていると審査に落とされる可能性があります。家の鍵を受け取るまでは、新たな借金や金融トラブルは厳禁です。

今からできる審査通過率アップの裏技

住宅ローン審査対策

審査でチェックされるすべての項目で高評価を受けられれば住宅ローン審査に通るのは間違いありませんが、「短期間に年収をアップする」「物件の担保評価をあげる」など自分の努力だけではどうにもならないこともあります。だからといって、いちかばちかで申し込むのは危険です。今からでもできることをやっておきましょう。

消費者金融やクレジットカードの借金は完済しておく

消費者金融やクレジットカードで借り入れ中の人は、ただちに全額完済して解約しておきましょう。

なぜ、あなたがキャッシング会社を利用中であることが銀行にわかってしまうかというと、消費者金融やクレジットカードの利用履歴は個人信用情報機関で管理されています。銀行は、ここに照会をかけて「あなたに借金があるかどうか」を必ずチェックします。

日本の信用情報機関は3つ

  • 全国銀行個人信用情報センター(KSC)…銀行系が利用
  • 株式会社日本信用情報機構(JICC)…消費者金融系が利用
  • 株式会社シー・アイ・シー(CIC)…カード会社、信販系が利用

3つの情報機関はCRINというネットワークで情報共有しています。

あなたに未払いの借金や滞納の履歴があると、その場で審査落ちが決定します。毎月きちんと返済していても借り入れ中の借金があると、住宅ローン審査にはなかなか通りません。住宅ローン審査に申し込む前にカードローンの借金を清算しておくことは最低条件と考えてください。できれば、完済するだけで終わらせずに解約までしておくと安心です。

クレジットカードは持っていても問題ありませんが、所有枚数が多すぎる場合は1、2枚に絞ってあとは解約しておくことをおすすめします。普段利用していないクレジットカードも、この機会に解約しておいた方がいいでしょう。消費者金融もクレカも完済しただけでは、解約にならないので注意してください。

収入が足りない場合は夫婦合算で申し込む

収入が足りなくて希望金額が借りられそうにない場合、ご主人一人ではなく夫婦の収入を合算して申し込むことができます。もちろん、主婦のパート収入でも問題ありません。

ただし、夫婦合算でローンを組む場合は団信の支払金額が負担割合に応じて決定されるケースがあります。つまり、旦那様が亡くなった場合奥様にローンの一部が残る可能性があるということを頭にいれておく必要があります。

夫婦合算ローンのシミュレーション

補足

住宅ローンでいくら借りられるかというと、「返済負担率25%以下」が目安と言われています。

たとえば、

・年収450万円
・毎月の返済額10万円(ボーナス払い無し)

の場合、
返済負担率は26.7%

融資が受けられるかどうかのボーダーラインですね。少し、きついかもしれません。では、奥さんのパート収入100万円を合算して申し込んだとしましょう。

・年収550万円
・毎月の返済額10万円(ボーナス払い無し)

の場合、
返済負担率は21.8%

これなら、融資を受けられる可能性大です。

毎月の返済金額は無料で試せる返済シミュレーションがスマホアプリでたくさん提供されてるので(銀行の公式サイトにもあります)試してみれば、すぐにわかります。

頭金を増やして融資希望額を減らしたり、借入期間を長くすることでも返済負担率は減らせますが夫婦合算も一つの方法です。共働きの方は、ぜひ検討してみてください。

親にお金を借りて頭金を増やす

どうしてもほしい物件に手が届きそうにない場合は、両親にお願いして自己資金を援助してもらう方法があります。

親から年間110万円以上のお金をもらうと贈与税がかかりますが、住宅購入を親から援助してもらう場合は一定額の贈与税が免除されます。

※平成28年1月から平成29年9月までは、優良住宅であれば1,200万円まで(それ以外の住宅は700万円まで)非課税。詳細は、国税庁の公式ホームページで確認してください。

平成27年1月1日から平成31年6月30日までの間に、父母や祖父母などの直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた受贈者が、贈与を受けた年の翌年3月15日までにその住宅取得等資金を自己の居住の用に供する家屋の新築若しくは取得又はその増改築等の対価に充てて新築若しくは取得又は増改築等をし、その家屋を同日までに自己の居住の用に供したとき又は同日後遅滞なく自己の居住の用に供することが確実であると見込まれるときには、住宅取得等資金のうち一定金額について贈与税が非課税となります(以下、「非課税の特例」といいます。)

引用元|国税庁公式サイト

将来、遺産相続が受けられそうなら節税になる可能性もあるので、ご両親に相談してみてはいかがでしょうか?

キャッシー
お父さんお母さんに援助してもらったらお礼は忘れずに!!

健康不安があるならフラット35を検討する

民間の住宅ローンの多くは団信の加入を必須としていますが、住宅金融支援機構のフラット35は団信加入が任意です。健康面が心配だという人の検討対象になる住宅ローンです。

団信の加入審査は住宅ローンの申込書にある健康状態の告知を基に行います。告知事項がなければ審査に落ちることはありませんが、癌の治療中や手術を受けてからあまり時間がたってないと審査には通りません。「肝機能障害」「高血圧」「糖尿病」といった生活習慣病もあなどれないので注意が必要です。

また、告知義務を怠ったりウソを記入したりすると、いざという時に支払いが受けられない可能性があります。正直に記入することをおすすめします。

他にもいろいろな特徴をもった住宅ローンがあるので、しっかり比較して自分の状況にあったローンを選ぶことが重要です。

返済が厳しい!家を売る?消費者金融でお金を借りる?

住宅ローンの返済は長期間にわたるため、途中でリストラや給料カットなど収入が減る事態も想像できます。

こんな場合、すぐに住宅を手放さなくてはいけないかというと…。

住宅ローンを返済中でも、消費者金融でお金を借りることは可能です。「総量規制は大丈夫なの?」という声が聞こえてきそうですが、住宅ローンや銀行カードローンは総量規制の対象外です。そうです。住宅ローンを借り入れ中でも消費者金融は借りられるんです。とはいえ、返済を滞納している人はダメです。ブラック履歴(金融トラブル)があると、違法業者(ヤミ金など)以外のローン審査には絶対に通りません。

「なんとか住宅ローンを返済してるが今月はヤバイ」という人は、つなぎ融資として消費者金融を利用するのもアリです。プロミスアイフルアコムなど無利息期間をもうけているキャッシング業者を利用して次のお給料日まで乗り切れば、借りたお金(元金)だけの返済ですませることができます。大事なマイホームを手放す前に一度検討してみてはいかがでしょうか。

総量規制の解説

補足

消費者金融について調べたことがあれば一度は「総量規制」という言葉を目にしてるはずです。

総量規制は、「個人の借入総額を年収の1/3以下に制限する」という貸金業法に定められた法律です。

事業性資金のための貸し付けや住宅ローン、自動車ローン、銀行カードローン、クレジットカードのショッピング利用は総量規制の対象外です。ただし、クレジットカードのキャッシングは総量規制の対象です。

まとめ

今回は、消費者金融の利用が住宅ローン審査に及ぼす影響についてお話してきました。最後に、住宅ローン審査に申し込む前に気を付けるべきポイントについておさらいしておきましょう。

消費者金融を利用してると住宅ローン審査が不利になる
住宅を購入する予定がある人は、カードローンを利用してはダメ
消費者金融を利用中の人は完済・解約してから住宅ローンに申し込む
住宅ローン返済中でも消費者金融は利用可能

ピンチくん
家を買う前にキャッシングを利用するのはNGってことだね。

キャッシー
事前審査に通っても実際に融資を受けるまでは、キャッシングは我慢よ。

(文:

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