キャッシングの知識

超ざっくり解説【個人信用情報機関ってなに?】

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超ざっくり解説【個人信用情報機関ってなに?】

キャッシングの申し込みについて調べていると、必ず出てくる個人信用情報機関

具体的になにをしているところか、知っていますか?

ピンチくん
なんかよくわからないけど借り入れとかの情報が抜かれてるとこでしょ?

うーん、まあ、だいたいそんな感じですが、ちょっと雑すぎですね(笑)。
実は個人信用情報機関、あまり知られていない役割があったりして、調べてみると結構面白いんですよ。

難しい部分もありますが、ざっくりとでも理解しておくと、あとで絶対役に立つ時がきます。知っておいて損はないです。

ここでは、個人信用情報機関が普段どんなことをしているのか、どんな情報が収集されているのか、そしてどんなタイミングで利用されているのかなど、【個人信用情報機関の基本】を、できるだけ簡単に解説していきます。

3分で解説「信用情報機関って何?」

個人信用情報機関とは?

個人信用情報機関というのは、超アバウトに言えば『個人のお金に関する契約や借り入れ、返済などの情報を収集・保管・(加盟金融機関に)提供しているところ』です。

そもそもの設立理由は、お金の貸し倒れを防ぐためです。

近年、主に貸金業者による個人への無担保融資が増えるにつれ、お金を貸しても返してもらえない「貸し倒れ」が頻発するようになりました。さらに、借り逃げしたまま他社でも借りまくって、最終的に自己破産…といった借り逃げ常習犯も増加し、金融機関は対応に苦慮するように。そこで、考えられたのが個人信用情報機関です。つまり、

「金融機関間で借り入れの情報を共有して、危ない人には貸さないようにしよう」

ってことです。こうして、それぞれ性質・利害が一致する金融機関が集まって信用情報を管理する団体を作ることになったのです。

現在日本で認められている信用情報機関は、「全国銀行個人信用情報センター(KSC)」、「日本信用情報機構(JICC)」、「シー・アイ・シー(CIC)」の3つです。いずれも経済産業大臣の指定機関となっています。

各金融機関は、ローンの申し込みがあった時や、途上与信(契約の途中で再審査を行うこと)などの際に、加盟している情報機関を通して借り入れに関する情報を閲覧し、融資可否の判断材料にしています。

どこがどの信用情報機関に入ってるの?

日本には3つの指定信用情報機関があると書きました。一応それぞれに加盟条件があり、以下のように区別されています。

全国銀行個人信用情報センター
(KSC)
銀行、信用金庫、農協、
一部銀行系クレジットカード会社
日本信用情報機構
(JICC)
主に消費者金融
株式会社シー・アイ・シー
(CIC)
主にクレジットカード会社

…とはいえ、必ずしも1社につき1機関にしか加盟できないわけではなく、条件さえ満たせば複数の信用情報機関に加入することも可能です。よって、実態は結構ぐちゃぐちゃです(笑)

実際、多くの消費者金融や信販会社(クレジットカード会社)が、JICCとCICの両方に加盟しています。2つ入っておけばそれだけたくさんの情報を知ることができますから、審査の失敗も少なくなるってわけです。

ただし、基本的に、KSCに(銀行系信販会社以外の)貸金業者が加入することはできません。また、CICやJICCに銀行が加盟することもできませんでしたが、2008年に方針が変わり、現在はクレカ事業などを行っている一部銀行がCICやJICCに登録しています。

ピンチくん
なんで銀行と貸金業者では信用情報機関が違うの?

キャッシー
それぞれの成り立ちの違いもあるけど、適用されている法律が違うっていう理由もあるわね。
銀行や信用金庫は「銀行法」、クレカ会社や消費者金融(貸金業者)は「貸金業法」「割賦販売法」。よく言う「年収の1/3までしか貸せない総量規制」というのは、貸金業法の中の規制になるのよ。

信用情報機関でわかること

では、具体的に信用情報機関にはどんな情報が記録されているのか、見てみましょう。

細かく見ていくとちょこちょこ違う点はありますが、大まかにはどの信用情報機関でもだいたい同じ。つまり、ローン・クレカの契約内容や、支払い状況の情報が中心です。

信用情報機関の登録情報
登録(保管)情報 詳細
本人を特定するための情報 ・氏名、生年月日、性別、住所、
電話番号、勤務先、免許証情報など
ローン・クレジットカードの
申し込みや契約に関する情報
・契約の種類、契約日、貸付日、
契約金額、貸付金額、保証額など

返済の状況に関する情報
・入金日、入金予定日、
残高金額、完済日、延滞など
取引に関するネガティブ情報 ・債務整理、保証履行(代位弁済)、
強制解約、自己破産の申立、債権譲渡など
信用情報の照会の履歴 ・本人による情報開示履歴
・加盟金融機関への情報提供履歴
不渡り情報
※KSCのみ
・手形の不渡り、取引停止処分に関する情報
官報情報
※KSCのみ
・官報に公告された破産、民事再生開始決定に関する情報や、事件番号など
本人からの申告情報 ・身分証明書などの紛失、盗難
・同姓同名の他人がいることによる、
情報の混同に関する注意喚起など
電話帳に掲載された情報 ・電話帳に載っている電話番号、住所

ピンチくん
官報って何?

キャッシー
官報というのは国の発行している機関紙のこと。法律や条約などの報告事項のほか、破産や個人再生(債務整理の一つ)をした人の情報(氏名のほか、事件番号や内容、公告区分など)も掲載されているのよ。
KSCではこの官報情報も登録してるってことね。

どんな時、信用情報機関に照会が行われる?

信用情報はいつ見られる?

ローンやクレジットカードの申し込みがあると、金融機関は速攻で信用情報の照会を行います。タイミングは「即」です(笑)

ここで、今、何社からいくら借りているか、入金状況は良好かなどの借入状況をチェックします。特に消費者金融や信販会社は「総量規制」で年収の1/3までしか融資できないことになっていますから、他社借入状況は審査以前の超重要ポイントです(下手すると法律違反になっちゃいます)。
申告された勤務先や勤続年数からおおよその年収ははじきだせますが、融資限度額が50万円を超えるようなケースでは、必ず収入証明書を提出させて、過剰融資にならないよう対策を取っています。

キャッシー
最近では総量規制の対象ではない銀行カードローンも自主規制を強めていて、消費者金融と同じように50万円を超える契約では収入証明を求めるところが出てきています。

もちろん、借入状況だけでなく、返済の長期滞納があったり、債務整理や自己破産などの「踏みたおし」の事実もしっかりチェックして、審査で振り落としていきます。いわゆる金融ブラックってやつですね。

契約の途中でも調べられます

さて、申し込みさえ乗り切れば、あとは信用情報のチェックはない…と思っている人はいませんか??それ、間違いです。

実は、金融機関は、お金を貸した後も何かと理由をつけて信用情報の確認を行っているんです。これを「途上与信」と言います。

どのタイミングで途上与信が実施されるかは金融機関によって違いますが、クレジットカードは割と頻繁に(多いところでは数ヶ月に1回)されているようです。
途上与信の結果、他社での借入が増えていたり、返済能力に問題があることがわかると、最悪カードの利用停止や利用枠の減額が行われることも…

キャッシング(カードローン)の場合は、主に融資枠の増額が検討されるタイミングで信用情報を調査します。せっかく1社でコツコツ返済を続けて増額の申し込みをしたのに、他社での延滞がバレておじゃんに…なんてこともよくある話なので、十分注意しましょう。

「どこで借りたか」はわかる?

補足

金融機関が個人信用情報を照会すると「何社から、いくら借りているか」はわかりますが、「どこの会社で借りたのか」まではわからないようになっています。

例えば、SMBCモビットで30万円、アイフルで20万円借りていて、アコムに申し込んだとします。アコムが審査で信用情報の照会を行っても、「A社から30万円、B社か20万円」といった風に、具体的な会社名は伏せられて情報が提供されるわけです。

ちなみに、本人開示(登録者本人が自分で信用情報の開示を請求すること)の場合は、会社名まで全ての情報が出てきます。
信用情報機関も本人以外には必要以上の情報を提供せず、お客様の利益を守っているということですね。

本人開示で「いつ、誰が、どんな理由で信用情報を見たか」がわかる!

こちらの表にも書いてありますが、信用情報には「どこの会社がいつ、何の理由で信用情報を閲覧したか」という事実も記録されています。(掲載期間は半年間)

もちろん、これらの照会情報は、開示請求をすれば本人も見ることができます。千円程度の手数料がかかりますが、本人開示は比較的簡単にできます。詳しくは各信用情報機関のホームページをご覧ください。

KSCの本人開示請求
JICCの本人開示請求
CICの本人開示請求

とくに、審査に落ちた、融資枠が減らされたけど理由がわからない、というような人は、一度信用情報を取り寄せて見ると良いですよ。自分では気付かなかった原因が見えてきたりします。

ちなみに、好奇心から1年に1度、自分の信用情報を取り寄せている知人がいますが、彼いわく「しょっちゅう照会してくるところと、全くしてないところがあって面白い。マイナーなクレカ会社ほど頻繁にチェックしてる印象」だそうです。

金融機関も有料で信用情報を閲覧していますが、「1件につきいくら」ではなく包括契約のため、頻繁に閲覧しても特に料金は変わらないようです。

実は裏で繋がってる信用情報機関

個人信用情報機関 情報交流

KSC、JICC、CICは信用情報機関はそれぞれ独立した機関です。
そのため、基本的にはそれぞれに加盟している金融機関しか登録情報を見れないシステムになっていますが、実は情報の一部を信用情報機関間で共有(情報交流)しています。

というのも、信用情報機関は3つありますから、どうしても情報が分散してしまいます。すべての金融機関が掛け持ちで加入できればいいですが、実際は無理ですよね。これによって、「本来貸したらまずい人」に融資してしまうリスクが残ってしまいます。

たとえば、

・「銀行からの借入を債務整理をしているのに、消費者金融の審査ではそれがわからず融資してしまった」
・「消費者金融ですでに年収の1/3借りているにもかかわらず、クレジットカードの申し込みで普通にキャッシング枠をつけてしまい、結果総量規制以上の過剰融資になってしまった」

といった事態も起こりえます。

そこで、各信用情報機関は手を結んで『教えてもいいギリギリの線』を決め、情報を提供し合っているというわけです。

JICCとCICで情報共有「FINE」

JICC(日本信用情報機構)と、CIC(シーアイシー)は、「FINE」というネットワークで、情報を共有しあっています。

キャッシー
「FINE」はFinancial Information Networkの略です。

共有される情報は下記の通りです。

FINEで共有される情報

・本人確認情報(氏名、生年月日、電話番号、勤務先、身分証明書の番号など)
・借入状況(契約日、借入額、借入残高、支払いの遅延の有無など)
・本人からの申告情報(身分証明書の紛失など)

JICCもCICも貸金業者が対象の情報機関です。つまり、貸金業法の中の総量規制(年収の1/3までしかお金を貸してはいけない)が関係してくるので、他社の借入状況は全て双方で共有できるようになっています。

3つ全てで情報共有「CRIN」

銀行や信用金庫などが加盟するKSC(全国銀行個人信用情報センター)は、貸金業法とは直接関係ありませんが、債務整理や自己破産、悪質な長期延滞などの重要事項について他の2つと共有できるようになっています。このネットワークを「CRIN」と言います。

キャッシー
「CRIN」はCredit Information Networkの略です。

CRINで共有される情報

・本人確認情報(氏名、生年月日、電話番号、勤務先、身分証明書の番号など)
・延滞や債務整理などの金融事故情報
・本人からの申告情報(身分証明書紛失など)

CRINで共有されるのは主に債務整理や代位弁済などの金融事故に関する情報ですが、具体的にどの情報を提供・照会するかは、それぞれの信用情報機関によって違います。

本人申告情報って??

補足

本人からの申告情報というのは、主に免許証や保険証など、身分証明書の紛失や盗難に関する情報です。

例えば、「財布を盗まれてしまった、中に免許証が入ってる。悪用されたらどうしよう…」という時に、信用情報機関に連絡をしておきます。これらの情報は加盟業者だけでなく、CRINやFINEを通して全ての金融業者に共有されます。

もし盗んだ身分証明書を使ってお金を借りようとした人がいても、金融機関は審査の時点で盗難の事実を確認できますから、悪用される前に阻止できるというわけです。

クレカを止めてもらうことは知っていても、以外と「信用情報機関に連絡する」ということを知らない人は多いので、これはぜひ覚えておいてください。

個人信用情報機関って、法律的に問題ないの?

よく考えたら、お金に関する情報なんて超個人的なことですよね。それが信用情報機関の加盟会社の間で共有されちゃうなんて、「法律的にどうなの?」と思う人もいるかもしれません。

実は申し込みの時に「同意」を得ている

ローンやクレカの申し込みの時、なが〜〜〜い「契約に関する同意事項」があるのは知ってますよね?長いし、難しいし、ほとんど読まないで「同意する」をポチッとしている人も多いと思います。

実は、あの中に「個人信用情報機関の利用、登録に関する同意」という項目も含まれています。つまり、契約の時点で契約や返済に関する情報を個人信用情報に登録し、金融機関の間で共有されるのに同意してるってことです。

これで、情報共有について「本人の承諾を得ている」とみなされ、法律上(個人情報保護法)の問題はクリアしていることになります。

ピンチくん
えっ!そうなんだ!全然読んでないから知らなかったよ。

キャッシー
そうでしょ?実は結構重要なことが書かれてるから、ちゃんと全部目を通してから申し込みした方がいいわよ。といっても、同意しなきゃ借りれないんだけどね…。

まとめ

ここまでの情報をまとめました。

個人信用情報機関は、銀行系のKSCと、貸金業者系のJICCCICの3つある。
登録している情報は、おもにローンやクレジットカードの契約や返済状況に関すること。
信用情報をもとに、金融機関は審査を行っている。また、契約の途中でも信用情報はチェックされている。
信用情報は、CRINFINEといったネットワークで、別の情報機関と共有されている。
信用情報は開示請求すれば、自分で見ることができる。

ピンチくん
貯金残高とか、年収とかは個人信用情報でわからないの?

キャッシー
貯金している銀行なら別だけど、さすがにそこまでは共有されないわね。
でも、勤務先の情報は登録されるから、勤務先が変わったらクレカやキャッシング会社にきちんと報告しておいた方がいいわよ。
年収が上がっていれば、増枠もされやすくなるわ。

(文:いなば

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